阪急、ロイヤルコレクションを富裕層向けに刷新−専門部門立上げ送客目標150名

  • 2009年7月8日
 阪急交通社はこのほど、高品質でゆとりある旅を提案してきたロイヤルコレクションをリニューアルした。これまで年配層向けにゆとりある旅を提案してきたが、今後は富裕層をターゲットにそれぞれの要望や嗜好にあわせた旅行を提案する。具体的には下期商品から、プライベートジェットの旅やファーストクラスの旅、リバークルーズの旅など34ヶ国25コースのモデルコースを用意した。出発日や人数など細かい要望にあわせてカスタマイズすることで富裕層マーケットシェアの拡大をねらい、下期パンフレットのみで150名の送客をめざす。

 モデルコースの価格設定は85万円から240万円までで、追加料金などでカスタマイズできる。例えば、スイス9日間のコースは4名からで1名170万円からに設定しているが2名で設定することも可能だ。このほか、ロイヤルコレクションリニューアルを記念した特別企画として、マンダリン・オリエンタル・東京に宿泊しプライベートジェットで希望の場所へ行く受注型商品「ザ・アニバーサリー」を用意。ホテル到着後スパでトリートメントが受けられるほか、ホテルのプライベートワインセラーで好みのワインを選ぶなど記念日を意識して企画、宿泊した次の日にはジャパンプライベートジェットのプライベートジェットを利用して希望の場所へと行くことができる。旅行代金は羽田/能登間を往復利用の2名参加の場合1名180万円。

 これまで東日本営業本部では、ロイヤルコレクションとクリスタルハートとともに海外旅行の企画・販売を取り扱うメディア営業二部にある海外営業3課が兼務していた。4月にロイヤルコレクションの見直しをおこなうため新たに商品開発係を立ち上げた。厳しい業界環境の中で景気に左右されにくい富裕層の取り込みを強化していく。