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西オーストラリア、ワイルドフラワーのプロモ継続−市場が反応、業界も積極的

  • 2009年7月8日
 西オーストラリア州観光局は現在、カンタス航空(QF)とオーストラリア政府観光局(TA)と共同で、ワイルドフラワーをテーマとしたキャンペーンを展開中だ。キャンペーンは2年目だが、TAが参加するのは今年がはじめて。今回は、11の街道をすべて日本語で解説するなど特設サイトのさらなる充実を図るほか、西オーストラリア州でよく見られるワイルドフラワーの説明を記載した「花めぐりカード」を作成し、先着1000名にプレゼントするキャンペーンも特設サイト内で展開している。

 同州観光局日本局長の吉澤英樹氏は昨年を振り返り、燃油サーチャージなどの影響で旅行代金が高額になったものの売れ行きは良かったとし、同州のワイルドフラワーの認知や人気も高まっていると説明する。今年に関しても「(新型インフルエンザなどをはじめ)状況が悪い中、各ホールセラーが積極的に商品造成に励んでくれた」という。

 同州は、都市とその周辺の見どころをドライブで結ぶ「点から線」のプロモーション方針を近年掲げていたが、ワイルドフラワーの見所や街道も加わり「点から線、そして面へ」と変化が見られているという。それらが旅行商品にも徐々に現れており、多様化が進んでいる。以前は、パースとその周辺を巡る旅が主流だったのが、ワイルドフラワーの人気と共にジェラルトンやモンキー・マイアまで行くツアーも増加中だ。またパースより北、そして南の地域を促進することで、ワイルドフラワーをフックに旅行者を送客できる期間の幅が広がり、当初は9月単月だけだったのが、7月中旬から11月中旬と長期化していると説明する。北部は徐々に認知も向上しており、今後は南部への促進に力を入れていく。


▽プレス向けプレゼンテーションを開催

 西オーストラリア州観光局では、ワイルドフラワーでの需要喚起のため、消費者向け雑誌の露出にも力を入れている。その一環として、6月末に消費者向けプレスを対象にプレゼンテーションを実施。そのプレゼンテーションには、2年連続で同州南部のマーガレット・リバーでイベントを開催している熊谷喜八シェフを招き、同州の魅力を紹介するトーク・ショーも行った。喜八シェフは「オーストラリアには世界レベルのシェフがいて、食材も新鮮で、盛り付けもすごくセンスが高い」と評価。ワイルドフラワーを見に行くと同時に、ワイナリーやレストランでの食事なども同時に満喫できると魅力を語った。

 またQF日本支社長の荻野雅史氏も、QFはパースに週3便直行便を就航していることをはじめ、「6月からは日本航空(JL)とのシンガポール経由のコードシェアによりさらに便利になった。」と、QFが持つ西オーストラリアへのアクセスをアピールした。