全日空、関空発の国内4路線で休減便を検討−U/Lルール活用は検討中

  • 2009年7月8日
 全日空(NH)は、不採算路線であった関空路線を運休や減便するかたちで見直す計画だ。これは、09年度緊急収支改善策の一環で、11月からの関空/高知線、松山線、鹿児島線の運休および、福岡線では4便から2便への減便を検討している。関空路線の再編による具体的なコスト削減額などは明らかにしていないが、7月31日には第1四半期決算発表を予定しており、具体的な見通しの額などについて言及する可能性もあるようだ。関西国際空港によると、NHからはすでに申し出があり現在協議している段階だという。

 国土交通省による発着枠規制を一時停止する措置を受け、日本航空(JL)ではすでに成田と関空の2空港の路線で座席供給量を削減する計画を発表。NHでも7月1日に「09年度緊急収支改善策」を策定し、座席供給量を見直す方針を示しているが、7日時点では依然として検討中という。

 なお、一部報道ではJLも関空発着路線を運休する方針と報じられているが、JL広報部では「関空だけでなく現在あらゆる路線について検証している」と明言を避けた。


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