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リゾート・ワールド・セントーサ、開業準備順調、日本の高級料亭もオープン

  • 2009年6月17日
 2010年春にオープンに先立ち、シンガポールの総合型リゾート「リゾート・ワールド・セントーサ」が記者会見を開催、同リゾートの現状を発表した。セントーサ島の8分の1の敷地を利用し、6つのテーマホテルやアトランクション、会議施設などのオールインワンタイプの総合リゾートで、開発するゲンティン・インターナショナルの日本支社代表の笠崎七生氏によると、1万平方メートルの広さをもつアジア最大級のホールがハードロックホテル内に建設されており、24時間営業のレストラン街「フェスティブ・ウォーク」やオリジナルミュージカルの上演など、個人観光需要のみならず、インセンティブをはじめとするMICEにあった施設が多い。同リゾートでは年間の目標訪問者数は1500万人をめざしている。

 今回の記者会見では、同リゾートのホテルの1つ「マキシムズ・タワー」に、日本の高級料亭「京都吉兆」嵐山本店の総料理長であり、洞爺湖サミットでの晩餐会などを手がけた徳岡邦夫氏がプロデュースする日本料理店のオープンも発表。「京都吉兆」としては初の海外進出となるが、徳岡氏は「この話は『吉兆』というより私個人で受けている。そのほうが料理に広がりがでるし、いろいろな国での経験がいかせると思う」という。料理の内容は日本料理の紹介ではなく、現地との融合をめざすといい、インドのマハラジャに招かれた際に作ったという「ふわふわの握りずし」や、特別な処理により10分ほどでできるという「鶏のうしお汁」のように、同氏の豊かな発想とその土地や素材をいかしたものが登場する予定だ。

 なお、マキシムズ・タワーは、同リゾートを運営するゲンティン・グループのオリジナルホテルブランドとして設立された「マキシムズ」の2軒目にあたる。全120室はスイート、プライベートダイニングやカジノなどを擁し、VIPやカジノハイローラーをターゲットとしている。