海外ホテルの消費者向け販売や旅行業界向けホールセール事業を展開するIMAホテルズはこのほど、自社ウェブサイトにてアパートメントホテルのカテゴリーを開設、旅行会社を含めた販売促進をめざす。IMAホテルズのマネージングディレクター、柴部眞知夫氏は、「アパートメントホテルはFITや業務渡航の需要が伸びており、2008年は1万泊を超え、2009年は倍増すると見込んでいる」と日本市場での認知度の高さや需要の高さに自信を示した。一方で、「旅行会社からの問い合わせはほとんどなく、存在を知っていても利用したことがない旅行会社が多い」と指摘する。柴部氏はアパートメントホテルの手配の仕方が一般的なホテルと変わらないことを挙げ、「消費者のニーズは高い。旅行会社がもっと活用すれば新たな顧客の取り込みや販売拡大につながるチャンス」と強調した。

　同社が取り扱うホテルは、140軒ほどのアパートメントホテルを含めヨーロッパ、アジア、北米など世界各国約3000軒。アパートメントホテルは現地ホテルと直接契約を交わしているため、利用に際するサポート体制を整えているほか、年間を通じて基本料金の半額程度の価格を設定できるなどの強みがある。現在はパリやロンドンのアパートメントホテルがメインとなっており、アパレル関係や料理関連の業務渡航で利用する人が多いという。アパートメントホテルが人気の理由には、部屋が通常のホテルよりも広いことやインターネット料金が含まれていること、キッチンが付いていることなどがある。こうした情報などを含めてIMAホテルズでは資料提供もおこなっている。

　また、2008年10月にはオーストラリアのミルバックホテルズとアパートメントホテルを中心に契約を締結、新たに取り扱いを開始している。オーストラリアのアパートメントホテルは2ツ星から3ツ星が一般的であるものの、ミルバックホテルズは4ツ星、5ツ星が中心となっており平均100平方メートルほどの部屋を有しているため、「富裕層向けに提案できる」と新たな切り口での展開で顧客層の新規開拓もめざしている。


▽IMAホテルズ
http://www.imahotels.jp


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