フォーシーズンズ・ホテル・バンコク、新予約システム導入、国内4軒を一括

  • 2009年6月10日
 フォーシーズンズ・ホテル・バンコクは新しい取り組みとして、セントラル・リザベーション・システムを導入する。これは、タイにある4軒のフォーシーズンズ・ホテル(バンコク、コムサイ、チェンマイ、ゴールデン・トライアングル)の予約をバンコクで一括して扱うようにするもの。フォーシーズンズ・ホテル・バンコクのジェネラル・マネージャー(GM)であるライナー・スタンファー氏によると、「これによって、各ホテルのより詳細でタイムリーな情報が提供できるようになり、旅行会社にも個人旅行者にとっても有益なツールになる」と期待する。運用開始は数ヶ月後になる予定だ。

 同ホテルは、バンコク屈指の商業コンプレックス「セントラルワールド」にも近く、観光、ビジネスともに便利なロケーションにある。都市型ホテルとしては珍しく、2階にはコテージ・タイプの「カバナルーム」があり、部屋からプールに直接アクセスできるなどリゾート感覚で宿泊することも可能だ。現在、日本人スタッフは営業を含めて3名、日本語に堪能なタイ人も2名常駐しており、日本人向けサービスの質は変わらず高い。

 宿泊者の割合はレジャー、ビジネス、カンファレンスがそれぞれ3分の1。スタンファー氏は「サービスに投資をしていくことで、リピーターを増やしていきたい」と意気込む。現在でもリピーター率は70%以上という高さだ。

 過去4年において、同ホテルの宿泊者数第1位は日本人だったが、一連の政治的混乱の影響で今年は香港、米国に次いで第3位になった。それでも「日本は非常に大切なマーケット。しばらくすればまた戻ると思う」とスタンファー氏は期待する。また、新型インフルエンザの影響については「先は読めない」としながらも、「幸いに、タイでは数件の事例しか報告されていない。観光に与える影響は今のところまったくない」との見解を示した。