ロイヤル・カリビアン・インターナショナル（RCI）の総代理店のミキ・ツーリストは6月2日、2010年に横浜発着クルーズをおこなう「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」について記者会見を実施した。同クルーズでは日本市場の取り込みを重視、2コースで約3150名の集客をめざす。

　これまで、同社が取り扱うクルーズ商品の約80％は、クルーズの各素材を旅行会社が組み合わせてパッケージ化して販売する形態だったが、今回の横浜発着クルーズは募集型企画旅行として販売する。これは、日本市場の取り込みを強化するためで、通常は別建てとなるポートチャージや諸税、チップなど全て含めた旅行代金を円建てで販売、日本船クルーズなどに比べて値頃感のある価格を設定した。同商品の出発日は5月2日および、10日で8泊9日クルーズ。5月2日出発のコースはゴールデンウィークに重なることから、若年層やファミリー層などこれまでクルーズに馴染みのない層をターゲットに選定。10日出発のコースはGW期間よりもさらに安く価格をおさえてシニア層をターゲットに販売する考えだ。ミキ・ツーリスト・クルーズセンター係長の糸川雄介氏は、こうした日本市場を意識した販売方針から、「これまでクルーズを扱っていなかった旅行会社なども販売しやすい」と話し、「さらに販路を拡大していきたい」と自信を示した。

　横浜発着クルーズは上海や済州島、釜山などを周遊するコースで、5月1日から開催する上海万博に参加するオプショナルツアーの設定する予定だ。通常では英語および、中国語のスタッフがメインであるものの、日本語を話す乗客が60％以上であれば日本語を話す乗組員を配置することが可能なため現在RCIに働きかけているという。また、オプショナルツアーでも日本語ガイドを用意する予定だ。料金は、5月2日出発のスタンダード内側であれば2名1室の大人1名14万4000円。ミキ・ツーリスト主催としての代理販売、もしくはユニット商品として卸し、各社主催として販売することが可能となる。いずれの場合も同社がパンフレットを用意、提供する。このほか上海／横浜間の片道クルーズ商品は従来通り米ドル建てでの販売となり、日本だけでなく中国や韓国などのアジアマーケットの取り込みをねらう。