豪華客船コスタクラシカが東京港に初寄港

 イタリア、ジェノバに本社を置くクルーズ会社コスタクルーズ社は4月18日、豪華客船「コスタクラシカ」(5万3000トン、定員1268人)の東京港初入港に合わせて、メディアと旅行代理店向けに船内見学会を実施した。

 同船は1991年建造で、コスタクルーズ社が保有する12隻のクルーズ船の中では、中型の位置づけ。昨年末から今年にかけて中東でクルーズを行った後、3月27日にシンガポールを出発する初のアジアクルーズを行い東京港に寄港した。

 今年秋以降は香港、上海、天津など中国の港を基点にロングクルーズとショートクルーズを交互に行う予定で、中国客に対応し、クルーの国籍やテーブルセッティング、提供する食事内容も変更する。同社のアジアクルーズは、「コスタアレグラ」に続き2隻体制となる。

 来年も引き続きアジアの運行本数を増やす予定で、現在はまだ同社クルーズ客全体の1%にも満たないアジアマーケットの拡大を狙う。

 コスタクルーズ社は、今年6月に初航海の「コスタルミノーザ」「コスタパシフィカ」など、2012年までに5隻のクルーズ船の運航を開始する。同社の2000年以降の新造船への投資総額は55億ユーロとなる。


情報提供:トラベルニュース社