シンガポールのフラトン・ホテル、レジャー需要獲得に本腰−値下がり武器に
![](http://www.travelvision.jp/uploads/img49efc36d93ae3.jpg)
景気後退の影響として、客室稼働率は前年上半期が94%であったところが、現在は50%前後で推移。日本人の宿泊数のシェアは、2年ほど前までは業務渡航を中心に全宿泊数の30%以上を占めていたが、現在は4%程度に落ち込んでいるという。客室の平均単価も以前は450米ドル程度であったが、現在は300米ドルを切っている。こうした状況だが、宿泊料金の値下がりはレジャー需要のカギを握る旅行会社からも歓迎されているといい、伸びに期待を示す。
すでに現地オペレーターや旅行会社にレジャー利用での営業を開始しており、反応は良いという。2010年までに「マリーナ・ベイ・サンズ」や「リゾートワールド・アット・セントーサ」の完成が予定され、レジャー需要の伸びが予想されることから、これも活用したい考えだ。旅行業界向けの優待料金の提供も予定している。今後の目標としては、日本人の宿泊数のシェア10%を掲げる。このうち、レジャー需要はFITを中心に8%まで高めたい考えだ。