JR西日本は、定額給付金と同額の1万2000円で山陽新幹線・在来線特急の自由席を含め2日間乗り放題の「西日本パス」を販売する。JR西日本とJR四国の全線、JR九州の一部で利用できる。5月8日−6月29日の金・土・日・月曜日の設定で、休日1000円の高速道路通行料に対抗、「環境にやさしい鉄道でぜひお出かけください」とアピールしている。

　西日本パスは2日間用と3日間用を設定。期間中の連続する2日間または3日間が対象になる。1人1万2000円の2日間用パスは、乗り放題の上、普通車指定席も4回利用できる。2人以上から受け付け、子どもは半額。子ども2人だけの販売はしないが、親子ペアは可能。駅レンタカーが24時間2000円で借りられるほか、JR西日本管内の主要観光地で旅行商品向けに設定している観光施設の入場券や路線バスの乗り放題券をセットした「ミニぐるりんパス」を西日本パス利用者に限定して販売する。目的地での移動や観光をオプション設定することで、西日本地区の旅行需要を喚起する。

　例えば大阪−長崎を往復した場合、新幹線や在来線特急の普通車指定席利用で通常3万2520円かかる。西日本パスだと63％、2万520円もお得になる。

　3日間用は、普通車指定席が6回まで利用でき1万6000円。グリーン車利用の2日間用は1万6000円（グリーン利用4回まで）、3日間用は2万円（6回まで）。

　販売は4月8日から、みどりの窓口や旅行会社で始める。

　なお、JR九州も同期間、JR九州・西日本乗り放題パスを販売する。JR九州とJR西日本全線が対象で、料金は2日間用で大人1人1万7000円から。


情報提供：トラベルニュース社