インバウンド情報交換会でGMT研究所長が講演

 インバウンドについての情報交換会が3月17日、東京・銀座の旅館、銀座吉水で開かれた。

 ツーリズム研究会(住野昭代表)が定期的に開いているもので、インバウンドポータルサイトの「ジャパンガイド」や「やまとごころ」の運営者、中国の旅行会社向け日本観光情報誌「日本の窓」の発行者、富裕層向け訪日ツアーの「サクラ・ジャパン・トラベル・コンシェルジュ」の経営者、ツーリズム・マーケティング研究所幹部ら30人が出席した。

 この日は、JTBグローバルマーケティング&トラベル(GMT)ツーリズム研究所所長の小林裕和さんが、インバウンド市場の動向やGMTの商品展開、市場開拓について講演した。

 小林さんは、世界的な景気後退が直撃している現在のインバウンド市場について、「ダムがせき止められている状況」と表現し、回復期に入ればV字反転の可能性があるとの見方を示した。

 GMTの商品展開では、2008年2月に発売した富裕層向けブランド「ブティックJTB」について話した。当初、GMTでは富裕層に直接働きかけるBtoCを目指したものの、ニーズの把握など個別対応が難しいことから、現在はBtoBに転換。富裕層の「お抱え旅行会社」への提案や連携、販売を強めていることを紹介した。

 また、富裕層への直接アピールに関しては、「役割分担があると思います」と話し、政府の取り組みに期待を示した。

 ツーリズム研究会の研究会予定、入会の問い合わせは、ツーリズム研究会東京支部事務局(レジャー・サービス産業労働情報開発センター)内藤義治さんe-mail:naito@net-ric.comまで。


情報提供:トラベルニュース社