キャセイパシフィック航空、08年度は過去最大の純損失、売上高は14.9%増
キャセイパシフィック航空(CX)の2008年度(08年1月〜12月)通期決算は、グループ総売上高は前年比14.9%増の865億7800万香港ドルとなったものの、最終損益は85億5800万香港ドルの赤字となった。これは、CXにとって過去最大の損失額であり、前期の70億2300万香港ドルの黒字から大きく減少した。売上高のうち、日本と韓国、台湾路線については7.6%増の121億8900万香港ドル。
大幅な赤字となった要因は上期の燃料価格の高騰と下期の旅客・貨物需要の減少。現在の燃料価格の下落は航空需要にとって好要因であるものの、2009年から2011年の燃料ヘッジ契約により76億香港ドルの未実現損失が生じているという。ただし、日本路線に関しては第4四半期は円高の影響で回復している。2008年度の年間総旅客数は、CXおよび香港ドラゴン航空(KA)をあわせて7.3%増の2500万人となった。旅客部門の売り上げは、上期の好調な需要により17.2%増の580億4600万香港ドルを計上。輸送力はオーストラリア、インド、中東路線などを中心に12.7%増加している。
2009年についてCXでは、「非常に厳しい年」になると予想。旅客と貨物の需要が低迷を続けるとの予測のほか、燃料価格が現在の水準に留まったとしてもヘッジ契約による損失が生じる見込みだ。
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