スパ基礎知識(2)人気のアジアンスパ、マンダラ・スパ編

  • 2009年3月10日
 世界中にたくさんのスパが存在するが、日本の旅行者がもっとも注目しているのはアジアのスパブランドだろう。波の音や鳥のさえずり、木のざわめきを聞きながら、独特の芳香のなかで身を横たえる至福の時。場所によっては日本よりずっと安い料金で一流のサービスが受けられるのだから、人気が出るのも当然というところ。今回は、数あるスパのなかから注目のスパグループのひとつ、マンダラ・スパを紹介する。

 マンダラ・スパ(Mandara Spa)は、1995年にインドネシアのバリ島で誕生した老舗スパブランド。「マンダラ」とは、サンスクリット語で、不老不死の神秘を探し求める神々にまつわる伝説に由来している。

 グアム、ハワイ、バリなどを中心に世界に50以上の店舗を持ち、そのほとんどがシティホテルやリゾートホテル、国際航路クルーズ船内にある。トリートメントプログラムはもちろんのこと、それぞれの空間がかもし出す雰囲気も大切なリラクゼーションの要素だと捉えており、新鮮な空気と自然の光を調和させたリラックス空間は評価が高い。

 もちろん、空間演出だけでは一流のスパとはいえない。マンダラ・スパではセラピスト教育に非常に力を注いでいる。それは技術のみならず、もてなしの理念にまでおよぶ。たとえばトリートメントでは、施術と関係のない体の部分をシーツで覆い、プライバシーを大切にする点など、実際にスパを体験してみると細やかな心配りがうれしいものだ。

 また、地元の新鮮な素材を使ったプロダクツは評価が高い。最近では、ボディトリートメントとフェイシャル&サロンケアに世界のトップモデルやハリウッドスターが愛用する「エレミス」のプロダクトを使ったトリートメントもはじめている。

 トリートメントメニューは約300種類。マンダラ・スパ日本地区販売総代理店(ハワイ、グアム)のパシフィック・リゾートによると、熟練した2人のセラピストが調和したリズムで同時にマッサージをする「マンダラ・フォー・ハンド・マッサージ(グアムではザ・マンダラ・マッサージ)」が、同スパのシグネチャー・トリートメントとして人気とのこと。

 ハワイではオアフ、マウイ、ハワイ島に3店舗あり、ハワイ独特の「ハワイアン・ロミロミ・マッサージ」が人気。ハワイ王朝時代に王族に親しまれていたヒーリング・マッサージで、腕や肘を使い、オイルを用いて全身をリズミカルに刺激していく。男性用のメニューも増えてきており、マウイ島にはスポーツ・マッサージとフェイシャルがセットになった「ゴルファーズ・スパ・エスケープ」というオリジナルメニューがあるので、スパに尻込みする男性にも第一歩としてすすめたい。

 グアムには4店舗あり、メニューはほぼ同じ。宿泊しているホテルからアクセスが便利な店舗を選ぼう。

 なお、日本には、東京の汐留パークタワーにある。


▽マンダラ・スパ(ハワイ・グアムエリア、日本語)
http://www.mandaraspa.jp

▽マンダラ・スパ(英語)
http://www.mandaraspa.com


▽今週の特集
スパ基礎知識(1)スパの成り立ちとその種類(2009/03/09)