バリアフリー旅行ネット、高齢者疑似体験し神戸で研修

 バリアフリー旅行ネットワークの近畿東海ブロック(北見貴志ブロック長)は2月27日、神戸市で研修会を開いた。神戸港の遊覧船に車イスで乗船する疑似体験や、神戸夙川学院大学で「きざみ食」の試食などを行った。

 研修会には旅行会社や宿泊施設関係者、運輸業者ら28人が参加した。車イス、重り、杖などを装着し高齢者疑似体験として神戸港周辺を自由に散策したほか、神戸リゾートラインの遊覧船「ヴィラジオイタリア号」に乗船した。その後、神戸夙川学院大学に移動し、学生食堂で「きざみ食」を試食し、ホテルの客室を備えている実習室では車イスからベッドへの移乗サポートを体験した。

 参加者からは「高齢者として初めて分かる『気づき』がありました。きざみ食も箸よりスプーンの方が食べやすいですね」などの感想があがった。

 北見さんは「観光ユニバーサル化への第一歩として、現場で実践できる人材を育てる研修会の必要性を改めて感じました」と話していた。


情報提供:トラベルニュース社