箱根湯本駅新駅舎が3月14日にオープン

 箱根湯本駅の新駅舎が3月14日にオープンする。橋上駅舎への建て替え工事を進めていたもので、バリアフリー対策としてエレベーターやエスカレーターを新設した。

 箱根湯本駅は年間2000万人が訪れる箱根の玄関口で、新宿直通の小田急ロマンスカーや、箱根登山鉄道が発着する。新駅舎オープン後には、「箱根カフェ」や朝食をテイクアウトできる「カフェ・サンモリッツ」、箱根の名産が並ぶ「箱根の市」、箱根町観光協会が運営する総合案内所なども順次オープンさせる。

 駅舎の建て替えは、バリアフリー化や、駅前の国道1号線の渋滞緩和など駅周辺の再整備を目的に、小田急グループや神奈川県、箱根町が進めてきた。

 このうち渋滞緩和策では、駅舎から国道1号線を跨ぐ2本の横断デッキの建設が計画されている。神奈川県が担当しているもので、当初、駅舎と同時に竣工する予定だったが、1本が今年秋頃の完成に、もう1本は2011年春の完成へとずれ込んでいる。

 箱根湯本駅周辺の国道1号線は、観光客が多い週末を中心に渋滞が常態化している。

 箱根湯本駅から国道1号線を挟んだ反対側に、箱根湯本温泉や土産物屋が軒を連ねているため、国道1号線を渡る利用客が多いことも要因の1つで、横断デッキができれば、橋上駅舎から国道1号線の反対側にスムーズに移動できるため、横断する歩行者が減り国道1号線の渋滞緩和が期待される。


情報提供:トラベルニュース社