モナコ政府観光会議局、MICEに注力−日本市場の潜在需要に期待

現在、全世界からの訪問者数の内訳はレジャーが71%の25万3000人、MICEが29%の7万2500人。モナコ政府観光会議局では、すでに作成した2009年から2013年までの5ヶ年計画において特にMICEの取り組みを強化する。ブキエ氏は、「MICEに適したデスティネーションであるというイメージが重要」と強調。日本市場では、「MICEにおける日本のシェアは1%。今後伸びるという可能性がある」と語り、潜在的な需要に期待を示した。現在は特に、MICEの中でもインセンティブが伸びており、「モナコならではのユニークな体験を提供できる」ことが強みと分析する。
▽経済危機の影響を受けてもハイレベルな旅行で訴求

また、今後は安価で質の高い体験ができることを伝えたいという。ジョエル・ロブションのレストランでも約100ユーロで高級料理が堪能できるなど、「値段が高い旅行ではなくハイレベルな旅行ができる」ことがモナコの魅力であると述べた。このほか、ショルダーシーズンである冬季の観光促進としてスパ体験を打ち出すほか、環境に配慮したツーリズムを推進する。
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