全日空、次期社長に伊東信一郎副社長−2010年に向け「国際線が成長の柱」


また、山元氏は「安全性こそが第一」と説明。これは、「いかなる営業努力も安全に勝るものではない」との考えに基づいたもの。経営効率の改善と安全性の両立を疑問視する声があるとの質問に対しては、「議論としては分かるものの、NHの『まず全てを安全に』というポリシーは変えない」と強調。現在、経営環境の変化により、2008年度から2011年度の中期経営計画を見直し、2009年度から2011年度の計画に練り直しているところだが、「投資を削る議論のなかで、安全に関係する投資には絶対に手をつけない」ことを前提にしていると紹介した。
なお、山元氏は伊東氏を後任に選んだ理由として、仕事ぶりに加えて伊東氏が「私心がなく、心が座り、懐が深い」人柄であることを説明。また、座右の銘を聞かれた伊東氏は、「得意淡然、失意泰然」を挙げ、幼少の頃から「『謙虚であれ、失意の時もしっかりしろ』と言われてきた」と語った。