4−9月に横浜で開国博 開港150周年記念し

 日米修好通商条約により、1859年に神奈川県の横浜港が開港して今年で150年。横浜開港150周年を記念するイベント「開国博Y150」が4月28日から9月27日まで横浜市のベイサイドエリアを中心に開催される。テーマは未来への出航。人気デュオ「ゆず」によるテーマソングの制作、日本初上陸の動く巨大アートのパフォーマンスや映画監督、岩井俊二さんがプロデュースするSFアニメの上映など話題も豊富で、首都圏の今年最大のイベントとして注目を集めそうだ。

 会場は赤レンガ広場などみなとみらい地区が中心となるベイサイドエリア、山下公園や中華街、元町など食やファッションなどの人気スポットエリア、よこはま動物園「ズーラシア」隣接エリアの3カ所。

 このうちメイン会場となるベイサイドエリアには、「はじまりの森」「ドリームフロント」「トゥモローパーク」の3カ所の有料エリアが設けられる。

 「はじまりの森」ではフランスのナント市に拠点を置く、スペクタル劇団「ラ・マシン」による巨大アートのパフォーマンスが行われる。高さ約12メートルの動く巨大生物オブジェが日本に初上陸する。
 
「ドリームフロント」ではNHKが研究開発しているスーパーハイビジョンで「日本列島の美しい四季の映像」を上映する。50畳分の大画面と臨場感ある音声を体験できる。

 「トゥモローパーク」では、直径約20メートルのアースバルーンが、会場上空約10メートルに浮かぶナイトショー 「アースバルーン」が行われる。地球環境問題をテーマにした光と音と映像のショーで、原案・シナリオは宇宙飛行士の向井千秋さんが担当する。

 岩井俊二さんがプロデュースし、映像作家の北村龍平さんが監督、「円谷プロダクション」が制作するSFファンタジーアニメ「BATONバトン」も、ここで上映される。

 4月27日まで有料会場の共通入場券を大人2200円(当日券2400円)、高校生1100円(同1200円)、小中学生700円(同800円)、65歳以上のシニア1700円(同1900円)で前売り発売中。入場券の提示で、市内の博物館などの施設も割引で入場できる。購入はローソンチケット、チケットぴあ、コンビニなどで。
 前売りで300万人、期間中の入場者500万人を目指している。

 このほか赤レンガ広場、横浜港大さん橋、象の鼻会場、山下公園など、メイン会場周辺の無料エリアにもイベントが盛りだくさん。

 赤レンガ広場には、開国・開港ゆかりの国(アメリカ・オランダ・ロシア・イギリス・フランス)や国内都市(函館、新潟、横浜、神戸、長崎)の紹介と物産を集めたバザールゾーン、象の鼻会場にはトリックアートが出現(6月から)する。山下公園前の海には、黒船を思わせる外輪型蒸気帆船が5、6、8月の3回来航する。


情報提供:トラベルニュース社