ジェットスター航空、成田に就航、日本全路線で18万人狙う−直販40%の路線も

  • 2008年12月19日
 ジェットスター航空(JQ)は12月18日、成田国際空港に就航した。同日開催した記者会見でJQ・CEOのブルース・ブキャナン氏は、「円高傾向で、日本からオーストラリアを訪問しやすくなっている。成田線の予約状況も好調で、クリスマス、1月、2月とロードファクターも向上している」と説明し、「日本路線の成功を信じている」と強調。JQ日本支社長の片岡優氏も、「燃油サーチャージを他社に先駆けて値下げしたことから、買い控えしていたと考えられる層からの予約がかなり増えてきている」と語り、2009年も2000万豪ドル(約12億2700万円)以上を投じる認知向上キャンペーンを継続し、利用者の増加をねらう計画を示した。

 JQの成田線は、デイリーのケアンズ線と、週5便のゴールドコースト線。ゴールドコースト線は、2009年3月29日に増便し、デイリー運航を開始する予定。ゴールドコースト線デイリー化を前提に、JQでは日本発着の利用者数で年間17万人から18万人をめざす考え。

 利用促進策の一環として、成田線の就航にあわせて、18日には1日限定でゴールドコーストとケアンズの往復航空券を8000円から提供。同日付けの朝日新聞と読売新聞、毎日新聞、産経新聞で大々的に広告を展開したほか、主要駅でビラを配布し、就航と記念運賃をアピールした。関西と中部での実績や就航前からのプロモーションもあり、成田/ケアンズ線の初便は搭乗率がほぼ100%で、ゴールドコースト線は残りの座席数が10席程度という。

 なお、成田/ゴールドコースト線の特徴的な傾向として、直販比率が40%に達しており、他路線の20%程度に比べて高くなっている。片岡氏によると、関東圏の直販比率が高い傾向は成田線の販売開始以来続くものだが、当初よりも直販の比率が増加。片岡氏は、ホテルのネット予約など、円高の影響を旅行費用に反映しやすい形態を好む旅行者がJQを選択しているのではないか、と分析した。