日本航空、1月にバイオ燃料でのデモフライト、使用原料での実飛行は世界初

  • 2008年12月17日
 日本航空(JL)とボーイング、およびプラット・アンド・ホイットニー(P&W)は、2009年1月30日に実施するバイオ燃料を用いたデモンストレーションフライト「JALバイオ・フライト」で、世界で初めてアブラナ科の植物「カメリナ」を主原料とするバイオジェット燃料を採用する。当日は羽田空港発着で、八丈島沖を約1時間飛行する予定。

 今回のジェット燃料は、カメリナ、ジャトロファ、藻で製造した3種のバイオ燃料を精製したもの。P&Wのエンジン性能検査の結果によると、従来のジェット燃料であるケロシンを用いた性能と違いがないことが確認された。実際のデモフライトでは、同バイオジェット燃料50%と従来のジェット燃料50%の混合バイオジェット燃料を使用し、ボーイング747-300型機に装着されている4基のエンジンのうち、1基で運転する。

 なお、カメリナの種から採れる油は従来から、ランプ油や化粧品などに使用されている。また、小麦などの輪作作物としても使用され、乾燥した貧弱な土地でも育つという。