問 フィヨルド観光の玄関口で、2008年には日本航空やスカンジナビア航空がチャーター便を運航して注目されたノルウェーの都市は、次のどれか
A オーレスン
B トロムソ
C ベルゲン
D トロンハイム
――正解は最下行へ
ココに注目!
▽フィヨルドの玄関口にして街の見どころも豊富

12世紀から13世紀までノルウェーの首都であり、中世の400年間にハンザ都市として栄えた港町・ベルゲンは現在、フィヨルド観光のゲートウェイとして多くの観光客が訪れる。日本からは2008年の夏、スカンジナビア航空(SK)が7月12日から8月9日までの5週間、週1便で夏季期間限定の直行チャーター便を運航、日本航空(JL)は地方7都市からチャーター便を運航し、その注目度が高まっている。人気のフィヨルドツアーのゲートウェイとしてのみならず、その街中にも滞在して楽しめる観光地としての魅力に富んでいる。
▽世界遺産のブリッゲン地区

木造の三角屋根の建物が並ぶ地域で、各建物のカラフルさが目を引く。中世ノルウェーの代表的な建物で、建物と建物の間の通路を奥に行くと、さらに建物が組み合わせて建てられている。現在はレストランやブティックがヴォーゲン湾に面した表側で開業しており、オープンエアのテラス席と海、三角屋根の家並みがみごとな風景を見せる。奥側の建物は芸術家の工房などで使用。当時の街並み散策が楽しんだり、ブリッゲン博物館で独特の建築様式や当時の遺物を鑑賞するのもおすすめ。
▽ベルゲンの今と昔に触れる

干しダラなどの海産物を輸出し、小麦粉やワイン、ビール、塩などを輸入していた当時のハンザ商人の暮らしを再現するのが、「ハンザ博物館」。中には丁稚たちを戒めるムチや番頭部屋、商売敵を確認するための小窓がついたドアなどがあり、16世紀にタイムスリップした気分になる。また、1500年代から現代までの服飾、ジュエリー、楽器などあらゆるデザインが展示されている「西ノルウェー工芸博物館」もおすすめで、特に家具は中世のものから現代のモダンなデザインのものまで多様な品がそろう。
一方、今のベルゲンの姿に触れるなら、ベルゲン湾を挟む西の半島の付け根付近へ。サーディンの加工会社「USF」の工場跡が最新の注目スポットだ。建物はモダンな感覚でリニューアルされ、芸術学院の生徒を中心にグラフィック、テキスタイル、コマーシャルアートなどのワークショップが並び、シネマ、シアター、コンサートホールとしても活用され、文化・音楽・芸術の発信地となっている。地元の人々との触れ合いの場としてもお勧めだ。
▽フロイエン山から市街を一望

ベルゲンとはノルウェー語で「山の牧場」という意味。海に面した都市ですが7つの山に囲まれている。その一つ、標高320メートルのフロイエン山にはケーブルカーが走り、約7分で頂上へ。そこからは細長いヴォーグ湾とカラフルな建物というコントラストの豊かなベルゲンの街並みが楽しめる。おすすめの観光の仕方は、行きはケーブルカーを利用し、帰りは徒歩で下山すること。フロイエン山の斜面の住宅地では古い街灯やかわいらしく飾られた窓辺など、市民の生活を垣間見ることができる。
正解 C