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ハワイ、日本と協調したMICE誘致を強化、50周年に絡めた提案も

  • 2008年12月5日
 ハワイ・ビジターズ・アンド・コンベンション・ビューロー(HVCB)は12月4日、ハワイ州観光局(HTJ)、ハワイ・コンベンション・センターの協力を得てMICEセミナーを開催、来日したHVCBセールス&マーケティング副社長のマイケル・モリー氏は、「MICEで日本は2番目に大きい市場」と、日本を重視する考えを改めて強調した。また、「日本からの送客に沿う体制を作らねばならない」述べ、出席者からの意見を求め、日本と協調して市場拡大に取り込む意思を示した。MICE関連の訪問者は全訪問者の約10%であるが、HVCBアジア地区営業本部長の西茂氏によると消費額は一般旅行客より多く、今後は修学旅行を含めて拡大させていくという。今年7月には日本からのMICE訪問者数を前年比10%増から15%増に引き上げる目標をたてた。世界的な経済不振の影響で数値の変更の可能性はあるものの、今後もMICEを拡大する方針に変更はないという。

 取り組みとしては今年4月、日本ハワイ観光協議会の分科会として旅行会社や航空会社など10名規模による「MICEアドバイザリーコミッティー」を発足。誘致に向けたアクションプランを策定し、来年度から実施していく。また、レイグリーティングやバナー提供などの販促サポートの実施や、リテールショップでの10%から20%のディスカウントプランなどを計画しており、近々に内容を発表する予定だ。

 また、ハワイ州観光局(HTJ)ディレクターの一倉隆氏は来年、ハワイ州誕生50周年にあわせ「アニバーサリー」をメインテーマに展開することから、「周年イベントのある企業の旅行ならハワイ」と、アニバーサリーを切り口に提案。先行して開始している「ハワイ50選」や、来年1月からの「マハロキャンペーン」など、50周年に絡めたインセンティブ旅行を促した。

 なお、セミナーでは環太平洋の中心である地理的優位性のほか、海洋科学、地球科学などの分野の先進性、安全性、治安のよさ、設備の充実度などをアピール。また、ハワイ・コンベンション・センターは同施設の特徴やMICEのプランとともに、新しい販促ツールを年内に完成する予定であることを紹介した。


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