クラブツーリズムが神戸で進水式見学ツアー ダイナミックな船出に歓声

 クラブツーリズムは12月2−3日、神戸市兵庫区の三菱重工業神戸造船所での新造船進水式を見学するツアーを実施した。進水式をメーンにしたツアーは珍しく、関東から96人が参加。大型コンテナ船のダイナミックな船出に歓声を上げた。

 ツアーは1泊2日、夕食なしで、旅行代金は3万9800円。高額商品にも関わらず、船舶ファンを中心に人気を集め、参加者の7割が単独参加の男性だった。行程は1日目に兵庫県龍野市の揖保の糸「そうめんの里」と神戸市中央区のカワサキワールドを見学。2日目は進水式見学のほか神戸港でのクルーズ、南京町、灘・菊正宗酒造資料館、神戸市中央区の田崎パールプラザをまわるコースで、神戸・兵庫での産業観光をメーンにした。

 進水式を共催した神戸港振興協会も、兵庫デスティネーションキャンペーンを来年4月に控え、関東圏からの誘客素材として進水式に着目している。同振興協会では「神戸の造船所の進水式は、他地域と違い海を走るので、神戸ならではの素材として関東で集客できると思います。最近は遠方からの参加申し込みが多く、朝が早く泊まらないと見られないので宿泊につながる観光資源になるのでは」と話し、神戸観光の新しい呼び水にと期待を寄せる。

神戸港進水式
ダイナミックな船出は神戸ならではの観光素材

 3日に開かれた進水式にはツアー客のほか関係者など約1300人が参加した。ファンファーレが鳴り響くなか、コンテナ船の名前が「MOL MAESTRO(エムオーエル・マエストロ)」と発表され進水がスタート。7万8000トンの巨大なコンテナ船が海上に滑り込む様子に、参加者から大きな歓声と感嘆の声が上がっていた。


情報提供:トラベルニュース社