鹿児島県が大阪−志布志のフェリー利用ツアーに助成制度

 鹿児島県・志布志と大阪を結ぶフェリー航路の利用促進を目的に、旅行商品の新聞広告掲載費の助成と、送客実績に基づく助成金を交付する事業を鹿児島県が始める。現在、近畿地区の旅行会社に参加を呼びかけている。

 志布志―大阪南港航路は、これまでにも利用者の減少で航路変更が取りざたされたことがあった。県では、伊藤祐一郎知事を会長に利用促進協議会を設立し、志布志−大阪航路の存続や志布志港の活性化に取り組んできた。旅行会社に対する助成事業は9月議会で承認され今回が初めて。今年度事業で期間は短いが、県交通政策課では「今年度は試行という形で、実績などによっては今後も続けていきたい」としている。

 新聞広告の助成は、大阪南港発−志布志着を使った旅行商品で1企画あたり50万円を上限に助成する。対象となった広告には、知事の写真入りメッセージを挿入することなどが条件。

 送客実績助成金は、12月から来年2月にかけて実施する同航路利用(大阪発)の旅行商品に対して送客数の上位4社に交付する。1位30万円から5万円刻みで4位15万円。また、第5位以下の旅行会社の中から、前年度実績から伸び率のもっとも高い会社に10万円を交付する。

 いずれの助成金の応募締め切りは12月8日。申請書類は鹿児島県HPから入手できる。問い合わせは、県交通政策課TEL:099-286-2465。


情報提供:トラベルニュース社