熊本国際観光コンベンション協会、東京で観光ピーアール、新情報を紹介

  • 2008年11月21日
 熊本国際観光コンベンション協会は11月20日、東京の銀座熊本館でメディア向けの観光説明会を開催した。同県では2007年に熊本城が築城400年を迎え、関連イベントが盛況であることなどから観光客数が増加。今年の熊本城への来訪者はすでに186万人を数え、過去最高を記録している。

 齊藤寛専務理事は挨拶のなかで、「関東地区からの訪問者は全体の25%を超えており、非常に重要な地域」と説明。2011年春には九州新幹線鹿児島ルートが全線開通することもふまえ、さらなる観光客誘致への協力を要請した。

 続いて、火の国熊本キャンペーンレディの牧坂恵理さんが熊本の最新情報を紹介。今年4月に総工費54億円をかけた大規模復元整備を終えた熊本城では、8月から本丸御殿大御台所2階で「本丸御膳」の提供を開始。熊本藩にちなんだ往時の料理を再現し、熊本名物を取り入れた御膳で、一日50食限定。「お客様からはとても満足したという声が非常に多く、自信を持ってお薦めできる商品です」と話す。

 また、2008年10月から2009年3月の期間には、城下町熊本の隠れた名所を歩くガイドツアー「くまもとさるく」を実施することや、09年4月25日から鹿児島本線・肥薩線の熊本駅/人吉駅間で「SL人吉」の運転を開始することなどを報告した。

 熊本市以外では、阿蘇市にあるエルパティオ牧場の多田誠さんが、世界一のカルデラを誇る阿蘇の大パノラマでの「外場乗馬」の魅力を語ったほか、上天草市にあるシークルーズの瀬公介さんが「イルカクルージング」を紹介。有明海には約300頭の野生のイルカが生息しており、通年98%以上の遭遇率を誇るため、最近はメディアの取材も多いという。

 このほかにも、馬肉料理専門店の「菅乃屋」、からし蓮根の名店の「ふくとく」、米焼酎の「高橋酒造」、老舗蔵元である「瑞鷹(ずいよう)」の各社が熊本の美味を紹介。同県の多彩な魅力を食の面からアピールした。