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旅館は27年連続で減少、ホテルは42年連続で増加

 厚生労働省はこのほど、2007年度(08年3月末現在)の旅館ホテル数をまとめた。それによると旅館(営業数)は前年より1811軒減って52259軒(3.3%減)、ホテル(営業数)は262軒増えて9427軒(2.9%増)だった。旅館は80年度の83226軒をピークに27年連続で減少、ホテルは調査を開始した65年の258軒から42年連続で増加している。

 調査では毎年、旅館ホテルや公衆浴場のほか、映画館などの興行場、理美容、クリーニング店など生活衛生関係の施設について都道府県別に営業数などをまとめている。

 旅館、ホテルに簡易宿所、下宿を含めた旅館業は8万5503軒(1.4%減)。旅館業ではホテルとともに、簡易宿所(営業)が数を増やしているのが目立つ。前年度より311軒多い2万2888軒で2年連続の増加となった。

 簡易宿所とは、宿泊する場所を多人数で共有する山小屋やユースホステルなどの営業形態を指すが、簡易宿所営業の許可で営業している民宿やペンションも多い。

 下宿(営業)は12軒減って929軒だった。

 旅館、ホテルの増減を見ると、旅館は前年度の1497軒減より減少数が拡大した。ホテルは前年度の175軒増より増加数が増えた。

 旅館の客室数は82万1870室で、1軒当たりの平均客室数は15.7室(0.1室減)。ホテルの客室数は76万5482室で、1軒当たり81.2室(2.5室増)だった。

 都道府県別では、旅館の数は静岡県3737軒、北海道2903軒、長野県2902軒、新潟県2523軒、三重県1903軒がトップ5。

 ホテルの数は東京都694軒、北海道653軒、長野県540軒、兵庫県392軒、埼玉県364軒の順に多い。旅館、ホテルとも上位は前年度と同じ顔ぶれ、同じ順位だった。

 簡易宿所は長野県3439軒、北海道1335軒、山梨県1259軒、静岡県1103軒、東京都1023軒がトップ5。


情報提供:トラベルニュース社