HKTB、MICEに本腰−専門組織を発足、来年の日本発大型グループは2件

HKTB理事長のアンソニー・ラウ氏(写真右)は香港をアジア太平洋地域でMICEビジネスをリードするデスティネーションをめざすことを強調。これまで各種の賞でMICE開催都市として高い評価を得ているほか、航空便は1日350便、130都市へネットワークがあり、ホテル、コンベンション施設、サービス面で高いレベルを持つことを活用する。戦略市場として、中国、インド、韓国、日本、イギリス、アメリカの6つを定め、MEHKの担当者を配置。MEHKでは、様々な政府機関と共同、協力するが、MICEのオーガナイザーに対してはワン・ストップ・サービスを提供し、グローバル企業や中国本土の企業のバイヤーやセラーなどとのコンタクトも密にしていく計画だ。また、アジア・ワールド・エクスポで新たに12件、香港コンベンション&エクゼビション・センターでは今年と来年に新たに11件の展示会の誘致に成功しており、これらも弾みとしてMICE誘致を推進する。
なお、日本市場では来年2月に東京と大阪でイベントを開催する予定だ。日本市場の動向はHKTBが企業グループに提供する特典に限るデータだが、2005/06年度は400件から450件、人数で2万人から2万5000人であったところ、2006年以降は年間600件から700件、人数は3万人から3万5000人と50%増と好調。100名超、あるいは1000名超のインセンティブをはじめとする企業旅行も増加しており、ラウ氏によると日本から掃除・生活関連のフランチャイズビジネスを展開する企業が2000名のインセンティブを実施するほか、服飾関係企業の訪問も決まっているという。