YTLホテルズ、日本での営業を開始−各プロパティの個性をアピール

  • 2008年11月13日
 マレーシアを中心にホテルを所有、運営するYTLホテルズ・アンド・プロパティーズの副社長であるローレン・メイター氏が来日、同社の現状と今後の展開を語った。

 同社はマレーシアのクアラルンプールにJWマリオットとリッツ・カールトンのブランドで展開するホテルを2軒、そしてパンコール・ラウ島、キャメロン・ハイランド、マラッカ、マレー半島の東海岸にあるクアラ・トレガンヌにリゾートを1軒ずつの計7軒のホテルを所有、運営している。また、今年の7月には、マレーシア以外で初のリゾート「スパ・ヴィレッジ・リゾート・テンボク・バリ」をバリ島北部のテンボクにオープン。今後2011年までに、コタキナバル周辺のガヤ島とティガ島にリゾートを各1軒、さらにドバイに建設中の人工島「ザ・ワールド」にホテルを1軒オープンする予定だ。

 同社が所有、運営するリゾートは、その土地の特徴や自然を活かした隠れ家的な高級リゾートで、ハネムーナーやカップルの利用が多い。全プロパティで展開する独自のスパ「スパ・ビレッジ」でも、プロパティごとにオリジナルのメニューを提供。例えば、「タンジョン・ジャラ・リゾート」では、年齢とともに下がる子宮の位置を戻すマレー王朝伝統のマッサージなどユニークなメニューがあり、スパ目的に滞在する女性客も多いという。

 全般的に、ドイツ、フランス、スイスなど欧州からの宿泊客が多いものの、日本からの宿泊客の数も上位10番目に入っている。「アジアに多くのホテルを所有、運営しており、日本はとても重要な市場」とし、今後、日本での営業を強化していく方針だ。既に、今年の2月に日本担当の日本人セールス・ディレクターを採用し、日本での営業活動を開始。今後は、日本語ウェブサイトの開設なども検討しており、日本向けの流通経路の充実をはかりたい考えだ。また、広報活動では現在、消費者向けに女性誌とタイアップを実施しており、今後は旅行業界向けへの情報提供も検討している。