総宿泊単価は1万5447円 日観連の夏季営業概況

 日本観光旅館連盟(佐久間進会長)はこのほど、夏季(2008年6−8月)の「日観連会員旅館の営業概況」をまとめた。それによると、全国平均の総宿泊単価(消費税、入湯税を除く客1人当たりの消費額)は前年比0.8%増の1万5447円。宿泊単価(税金、サービス料を除く基本宿泊料)は1.5%増の1万1550円だった。調査は、全国の観光地の日観連会員を対象に行っているもので、会員4軒以上の回答があった観光地の営業概況を、「観光地別」と「地域・規模別」に分けてまとめている。

 総宿泊単価を地域別に見ると、北陸2万3918円(30.%増)が最も高く、唯一2万円台だった。中部1万8596円(0.6%増)、関東1万7041円(0.9%増)、東北1万5736円(2.2%増)と続く。

 観光地別では和倉2万6363円(2.9%増)が最も高い。以下、山中湖・河口湖、箱根湯本、戸倉上山田、下呂が2万円を超えた。

 宿泊単価を地域別に見ると、総宿泊単価同様に北陸の1万9355円(4.4%増)が最も高かった。観光地別でも、和倉2万1782円(4.6%増)が最も高く、唯一2万円を超えた。

 1日1室当たりの売上額は、全国平均で1.3%減の2万2729円だった。

 地域別では北陸4万7158円(11.5%増)が最も高かった。対前年の大幅アップは、前年3月に起きた能登半島地震からの回復が要因と見られる。


情報提供:トラベルニュース社