篤姫の次は「近代化産業遺産」、鹿児島県が大阪で観光セミナー

 鹿児島県は10月16日、大阪市北区のANAクラウンプラザホテル大阪で観光セミナーを開き、旅行会社など約50人が参加した。伊藤祐一郎知事も出席し、鹿児島への送客を呼びかけた。

 伊藤知事は冒頭のあいさつで、「関西から鹿児島への旅で力を入れているのはクルーズ。大阪と志布志を結ぶ航路維持に取り組んでいる。ぜひ利用していただきたい」と話した。

 また、県の観光振興については「今年の『篤姫』人気で、鹿児島の伝統、魅力が全国にアピールできた。今後はこれを生かすことはもちろん、全国やアジアとの観光交流や、南九州の広域連携を促進したい」と意気込みを語った。

 セミナーでは、今年のNHK大河ドラマ「篤姫」放映終了後の観光トピックスを紹介。来年は、篤姫の養父・島津斉彬の生誕200年やJR肥薩線の全線開通100年を迎えることにスポットをあてる。斉彬が始めた東洋発の工業団地「集成館」事業など近代化産業遺産をテーマに観光キャンペーンを展開し、篤姫効果を生かしたい考えだ。

 そのほか、客船「さんふらわあ」を使った鹿児島・大隈の旅や、県が11月から実施する「さんふらわあ」利用促進に向けた助成制度について説明した。


情報提供:トラベルニュース社