島根県観光、大阪で好調をアピール

 島根県(溝口善兵衛知事)は10月14日、大阪市北区のリーガロイヤルホテルで観光説明会を開いた。昨年の石見銀山世界遺産登録に続き、今年に入っても出雲大社の国宝本殿特別公開や、9月末に放映が始まったNHK連続テレビ小説「だんだん」など観光客誘致に追い風が吹くことから、関西地区の旅行会社やマスコミの関心も高く300人あまりが出席した。

 溝口知事は挨拶で2007年度の観光客入り込み数について触れ、「世界遺産効果や県立古代出雲歴史博物館のオープンが奏功し、総入り込み客数は前年度より6%増え2800万人あまりに達しました。そのうち県外客は76%を占め、関西地区は18.5%のシェアを占めています」と報告。「発展が遅れたゆえ大都市にはない豊かな自然、それに育まれた食、伝統文化が残ることになりました。あたたかい人が多いのも島根の特徴です。島根に来ていただいて、ぜひ体験してください」と呼びかけた。

 このあと隠岐、石見、出雲の県内3地域ごとに最新情報を提供した。隠岐では、今年11月から全国公開される映画「私は貝になりたい」が西ノ島の摩天崖でロケされたことや、隠岐への定期船が発着する境港市と連携し「水木しげるロード」を延長する取り組みなどを紹介した。石見地域では、石見銀山の世界遺産センターが11月20日に完全オープンすることや、火山活動で縄文時代の樹木が原形をとどめ保存されている三瓶山の埋没林といった見どころを関西で人気のアナウンサー宮根誠二さん、日本旅行の名物添乗員の平田進也さんが話した。

 また、出雲地域では「だんだん」のロケ地マップが完成したこと、山陰花めぐりと題しフラワーツーリズムや松江の夜を観光するゴーストツアーなどニューツーリズムの取り組みを紹介し、オプショナル商品としての採用するよう要請した。

 説明会後の懇親会であいさつしていたJR西日本や旅行会社の幹部は、島根県を訪れる観光客が増え好評であることを強調していた。


情報提供:トラベルニュース社