カーニバル、傘下のクルーズ船社の燃油サーチャージを廃止へ−2010年から

  • 2008年10月15日
 カーニバル・コーポレーション&PLCは、プリンセス・クルーズ、キュナード・ラインなどで、2010年1月1日以降に出発するクルーズの燃油サーチャージを廃止する。また、2008年、2009年出港のクルーズについては、出発前の5日前のニューヨーク商品取引所の原油価格が1バレル70米ドル以下の場合は、燃油サーチャージを船内クレジットとして返金する。特に、プリンセス・クルーズについては、船内クレジットで全額を使いきらない場合、現金で返金する方針だ。

 カーニバル傘下各社の燃油サーチャージは2008年以降、1人1泊あたり9ドル、1クルーズあたり126ドルを上限、同室の3人、および4人目は1人1泊あたり4ドル、1クルーズあたり56ドルを上限としていた。同社ではこのところの原油価格の値下がり傾向を受け廃止を決定、「業界初の決断は最も魅力的に映る」(カーニバル・コーポレーション&PLCマーケティング・ディレクターのビル・ハーバー氏)とコメントしている。なお、原油価格の動向次第では今後も、燃油サーチャージの廃止後の再導入、あるいは据え置きも必要としている。