累計参加者4万人突破、四国巡拝センター「気軽な歩き遍路」

 四国巡拝センター(香川県高松市、山上博美センター長)の「歩き遍路ツアー」の累計参加者が、2002年のツアー開始から4万人を突破した。同社では「四国八十八カ所の信仰に、健康や観光の要素を加えたスローツーリズムとして定着してきたのではないか」としている。

 ツアーは、約1100キロメートルの全行程を6回、3年にわけて歩く「がんばらない歩き遍路」と題して東京発で設定したものや、四国島内や京阪神など近隣地区を対象にした日帰りで4年間かけて歩くものなどをラインナップしている。霊場公認の先達、ベテランガイドが同行するほか、バスが伴走し救援する体制もとっている。これらツアーには春と秋のシーズンに毎月800人前後が参加しているという。

 四国八十八カ所を巡拝する遍路客は年間30万人。近年は信仰だけでなく、「四国の自然や文化をゆっくり歩いて楽しむ」(同社)など多様な遍路客が増えてきており、同社のほかにも徳島県のホテルサンシャインが「歩き遍路お試し宿泊プラン」を設定、遍路客のすそ野を広げる活動を行っている。


情報提供:トラベルニュース社