JNTO国際観光白書08 日本の外客数は世界28位

 日本の外国人訪問客数は世界で28位−。日本政府観光局(JNTO)は10月3日、「JNTO国際観光白書2008」を発行した。白書では07年の世界の国際観光客数が前年比6.6%増の9億330万人に拡大していることや、07年の訪日外客数835万人が、世界の28位に位置することなど、日本と世界の国際観光の現状を紹介している。

 外国人訪問者数で、日本の順位は前年の30位から2位上昇し、初めて20位台にくい込んだ。1つ上の27位はスイスの845万人、1つ下の29位はアイルランドの800万人(06年の統計を利)だった。

 1位はフランスの8190万人。以下、スペイン、米国、中国、イタリアの上位5ヶ国の順位は変わらない。このなかでは、中国の伸びが顕著で04年にはイタリアを抜き、07年は米国に迫っている。

 そのほか上位では外国人の観光に制限のあるサウジアラビアが来訪者を伸ばしている。世界の聖地を訪れる巡礼者に加え、就労者や商用での訪問も増えており、07年は1153万人が訪れ、世界では21位につける。

 白書ではこうしたデータに加え、ビジット・ジャパン・キャンペーンの現状や、訪日有望市場として世界の15ヶ国・地域の経済や社会状況、外国旅行の動向などを紹介している。

 また、訪日旅行者の旅行動機など、独自の調査結果なども併せて掲載している。

 白書はA5判456ページ。価格は4000円。政府刊行物センターのほか、一般の書店でも注文できる。

 購入の問い合わせは、国際観光サービスセンターTEL:03-6902-5081まで。


情報提供:トラベルニュース社