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ドイツ・チューリンゲン州、初のセミナー開催、09年はバウハウスをテーマに

  • 2008年10月3日
 ドイツ・チューリンゲン州は10月1日、業界向けに初の観光セミナーを開催、来日した同州経済技術労働大臣のユルゲン・ラインホルツ氏は、「観光は経済発展の重要な要素。認知を向上させ、集客につなげたい」と、日本市場に期待を示した。また、チューリンゲン州観光局局長のベアベル・グリューネグレス氏は、「ドイツ国外からの旅行者は全体の6%だが、長距離デスティネーションであるにも関わらず日本はその中でも常に10位以内に入っている」との理由から、「アジアマーケットの中で日本が最も重要」であると強調した。

 チューリンゲン州はドイツの中央に位置し、空路、陸路のアクセスが良く、高速列車のICEの場合はフランクフルトやミュンヘンから州都エアフルトまで約2時間で到着する。宿泊施設はベッド数が8台以上ある宿泊施設が1097軒あり五ツ星ホテルでもダブルルームで120ユーロ(約1万7600円)からの料金で、受入設備が整っていることを紹介する。

 観光面では、ゲーテやバッハ、ルターなど、文化や歴史への関わりの深い観光スポットが多いという特徴があり、1999年にはチューリンゲン州、ヘッセン州、ザクセン州の3州を通るルートとしてゲーテにゆかりある都市をめぐる「ゲーテ街道」を日本市場向けに企画。また、最近人気のクリスマス市は157年前からの歴史があるというエアフルトなど、チューリンゲン州ならではの特色もある。このほか、体験型の旅行としてハイニッヒ国立公園でのハイキングも紹介する。

 さらに2009年は特別テーマとして、1919年にワイマールに設立された芸術学校「バウハウス」の90周年を提案。東京芸術大学美術館で今年4月から7月まで開催された「バウハウス・デッサウ展」に多くの訪問者があったことから、デザインに関心ある若者にもアピールできると自信を示す。ワイマールやエアフルト、イエナ、アポルダなどでは90周年の特別展示を実施。11のモデルコースを用意し、誘致をはかる考えだ。