現地体験プログラム、健康や癒しにニーズあり−JTBたびQ調査

  • 2008年10月1日
 ジェイティービーの旅のアンケート「たびQ」の調査によると、現地体験プログラムへの参加経験がある人は40%であった。年代別には10代と20代が40%、30代が42%、40代が43%、50代が62%、60代が31%、70代以上が32%となり、50代が最も多く60%を超えた。50代以外の年代はいずれも30%以上で大きな違いがないことから、JTBでは修学旅行や家族旅行の思い出作りとして参加することが多いとみている。また、参加経験者の65%が複数のプログラムに参加しているという。

 プログラムの内容は、北海道の牧場でバター作りや京都で染物体験などその土地ならではの手作り体験(21%)と、石垣島でのダイビングなどスポーツ体験(21%)が多く、次いで食体験(17%)、川海体験(13%)、農林業体験(12%)となった。一から自分で作る楽しみと出来上がったときの感動や、大自然で体を動かす爽快感が人気のようだ。

 また、これからやってみたいプログラムは、食体験(20%)とスポーツ体験(19%)がすべての世代で1位と2位を占めた。30代と40代は川海体験、50代以上は健康・癒し体験に興味を持つ傾向がみられた。健康・癒し体験は全体でも13%で、これまでに参加したことがある人は2%であったため、今後注目される分野であるといえる。さらに、「こんな現地体験プログラムがあったらいいなと思うもの」という質問では、現地の人との交流や体験を中心に旅行先だからこそできる体験を望む人が多かった。例えば、その地域特有の昔ながらの知恵の紹介やご当地のおかあさんたちによる料理教室、時代を表わす服装での生活体験、方言教室、秋田美人が教える美の秘訣など様々な回答があがった。

 調査は9月1日から10日まで実施。回答数は3282件で、30代から50代が全体の約8割であった。