総宿泊単価は1万6200円−日観連の春季営業概況

 日本観光旅館連盟(佐久間進会長)はこのほど、春季(2008年3月〜5月)の「日観連会員旅館の営業概況」をまとめた。それによると、全国平均の総宿泊単価(消費税、入湯税を除く利用客1人当たりの消費額)は前年比0.4%増の1万6200円。宿泊単価(税金、サービス料を除く基本宿泊料)は1.0%増の1万1847円だった。調査は、全国の観光地の日観連会員を対象に実施しているもので、会員4軒以上の回答があった観光地の営業概況を「観光地別」と「地域・規模別」に分けてまとめている。

 総宿泊単価を地域別に見ると、北陸2万4189円(2.0%増)が最も高く、唯一2万円台だった。中部1万8940円(1.7%減)、関東1万7360円(0.3%増)、東北1万6427円(3.2%増)と続く。観光地別では和倉2万8826円(2.4%減)が最も高い。以下、熱川・稲取、箱根湯本、戸倉上山田、指宿、宮ノ下・強羅・仙石原、美作三湯、いわき湯本、石和、日光・中善寺・湯元までが2万円台。宿泊単価は、地域別では総宿泊単価同様に北陸の1万9027円(3.0%増)が最も高かった。観光地別でも、和倉2万3349円(1.6%減)が最も高く、唯一2万円を超えた。1日1室当たりの売上額は、全国平均で0.4%増の2万3502円だった。地域別では北陸4万2649円(37.0%増)が最も高かった。対前年の大幅アップは、前年3月に起きた能登半島地震の反動と見られる。


情報提供:トラベルニュース社