ANAセールス、総額表示に向けて準備を進める−表示時期は来年1月か4月から

  • 2008年9月4日
 ANAセールスでは総額表示の準備を進めており、早ければ2009年1月以降の第4四半期からの導入を検討している。ただし、現時点で最終決定ではなく、10月に全日空(NH)を交えて検討を進め、具体的な方針を決定するという。これは第4四半期から適用する場合、「旅ドキ」などの一部商品に限定した導入となるため、消費者への説明を観点に議論の余地があるとし、2009年度の上期商品から全面的に移行するという案も検討している。国土交通省が「燃油サーチャージは旅行代金の一部」として改正通達を発出して以降、旅行各社では総額表示についての検討を進めているところで、先ごろジェイティービーが来年上期からの導入にめどを付けたというものに続く動きだ。

なお、NHは現在、電車内の広告等において正規割引運賃「スーパーエコ割」を表示する際、運賃に燃油サーチャージと航空保険特別料金を含める対応をとっている。例えば「HONG KONG 53,000〜」と大きく表示し、下部に見やすい大きさで「燃油特別付加運賃および航空保険特別料金込み」と明示しており、国交省の通達を意識したものとなっている。NHでは、分かりやすさを求める消費者の要望に応え、総額表示への一本化の方針を決定していた。


▽関連記事
日本航空、総額表示に「協力姿勢」−JTBは来年上期の導入に前進(2008/08/25)

全日空、燃油費込みの運賃表示へ−8月から順次、ツアーは09年4月開始(2008/07/31)

燃油サーチャージは旅行代金の一部−国交省、通達案策定し総額表示推進へ(2008/06/13)