全日空、夏のキャンペーンの景品を変更−景表法の単価上限の超過のおそれで

  • 2008年9月3日
 全日空(NH)は現在、同社が実施している「夏の旅行 インターネット予約・購入キャンペーン」において、景品を変更する。これは同社が提示していた「抽選でご希望のANA国内線往復航空券・国際線往復航空券をそれぞれ5組10名様にプレゼント」の景品金額の上限が法令制限を超える可能性があるため。全クラス、全路線を景品対象と考えた場合、景品表示法の単価上限である10万円以下を超える可能性がある。NHではすでにキャンペーンに申込みした約33万人に対し、景品変更を実施する旨とお詫びを案内。景品は「抽選で120名にANA旅行券10万円分をプレゼント」とする。

 NHではこの再発防止策として、決済時の法令確認体制の徹底のほか、営業部門での法令順守責任者を9月末日までに設置、営業担当部門の全スタッフに対しての一斉教育を10月末日までに実施する。また、グループ旅行会社を対象とした事例の共有、コンプライアンス教育を10月から来年3月をめどにおこなう。