湘南邸園文化祭9月7日から12月7日まで

 葉山、鎌倉、茅ヶ崎、大磯など、神奈川県湘南エリアにある別荘や邸宅でアートを楽しむ「湘南邸園文化祭」が9月7日から12月7日まで行われる。保存されている旧○○邸といった邸宅や別荘、庭園(邸園)で、音楽会や写真展、講演会などを行うほか、邸宅めぐりの散策ツアーなどを企画している。期間中、21の邸宅や庭園で32のイベントが行われる。

 湘南と呼ばれる相模湾沿岸エリアには、明治期から政財界人や文化人の別荘が多く建てられ、町並みや景観、文化に影響を与えてきた。しかし近年、邸宅・庭園などの歴史的建造物が、相続時や維持管理の費用負担の大きさなどから失われつつある。

 こうしたなか、神奈川県や地域NPOでは、邸宅や庭園を地域住民と来訪者の交流の場として保全し、新しい湘南文化を創造、発信する「邸園文化圏」として再生することを目指しており、取り組みの一環として2006年から湘南邸園文化祭をスタートさせた。昨年は1万2000人が参加した。

 今年は、葉山の旧東伏見宮別邸でサロンコンサート付き葉山別荘ツアー(11月3日)、逗子の長島孝一邸で平家物語を聴く会(11月22日)、鎌倉地区の旧里見邸で演奏会(10月4、5、19日、11月3日)、平塚の藤田邸で庭園ライトアップ(10月12日)、大磯の県立大磯城山公園でもみじのライトアップ(11月29日から12月7日)や筝曲演奏会(11月30日)などのプログラムが組まれている。 プログラムは多くが定員制で有料。

 詳細は湘南邸園文化祭のHPで。


情報提供:トラベルニュース社