タイ国際航空、関空/ロサンゼルス線正式発表−バンコク以遠の利便性も向上

  • 2008年8月26日
 タイ国際航空(TG)は、冬スケジュールから運航を予定するバンコク/関西/ロサンゼルス線の概要を発表した。週5便体制で、機材はボーイングB777−200ER型機を使用。座席数は、ロイヤルシルククラス30席とエコノミークラス262席だ。関空/北米線が減少するなか、TGは既存客の取り込みと新規客層の開拓が可能と判断した。関空発のバンコク行きは出発時刻を夕方に設定し、バンコクでヨーロッパ線へ乗り継ぎをする利便性にも配慮。日本発のバンコク以遠の需要も取り込みたい考え。具体的な戦略については後日、改めて発表する予定だ。

 先ごろの関空利用促進ツアーコンペにおいて、「新規就航!タイ航空で行く初めてのアメリカ西海岸」が優秀企画として選定されたエイチ・アイ・エスでは、TGの就航を歓迎。同路線には3月30日からエバー航空(BR)も就航しており、関西市場でアメリカ西海岸への関心が高まっているという。HISでは現在、ロサンゼルスを再認識できる内容の商品を設定し、興味と需要の喚起を継続。同社によると、BRを利用し、ロサンゼルス経由ラスベガスの商品の設定もあり、販売状況は順調という。

 また、関空路線の減便、運休は常々、収益性の低さが指摘されるところ。これに対しHISは、「燃油サーチャージが高騰して総額が安くても10万円に近く。1万円ほど安くなってもあまり変わりない」とし、「ロサンゼルス支店を活用して地元密着型の旅行素材を盛り込むなど、質の向上に取りくんでいく」方針だ。また、バンコク経由のヨーロッパ線については、「日本航空(JL)の関空/ロンドン線の運休もあり、経由便を利用したヨーロッパ旅行を提案し、市場を開拓していく必要がある」ともコメントしている。


▽TG、関空/ロサンゼルス線運航スケジュール
(10月26日〜11月2日はアメリカがサマータイムであるため、バンコクと関空の出発到着時刻が1時間早まる)
TG796便 BKK 07時30分発/KIX 14時40分着(火木金土日)
        KIX 15時50分発/LAX 09時15分着
TG797便 LAX 12時10分発/KIX 18時00分(翌日)着(火木金土日)
        KIX 19時10分発/BKK 23時40分着(水金土日月)