スマートショッピングで燃油サーチャージの金額分を取り戻そう アメリカ編(1)ハワイ

現在、日本の消費税が国税である消費税の税率4%に地方消費税1%をあわせて5%と設定しているように、このセールス・タックスもステート・セールス・タックスとローカル・セールス・タックスをあわせた税率です。セールス・タックスは州ごとに、そしてローカル・ステート・タックスは郡または市ごとに設定されているもの。したがって、どこの州のどの都市で商品を購入するかによってセールス・タックスは異なってきます。
例えば、カリフォルニア州のセールス・タックスは、本来のステート・セールス・タックス である6.25%に州全体で統一されて課されるローカル・タックス1%を合わせた7.25%。ロサンゼルスのローカル・セールス・タックスは1%なので、ここで購入した商品には原則8.25%のセールス・タックスが課されます。ところが、郡の異なる同州サンフランシスコはローカル・セールス・タックスが1.25%なのでセールス・タックスの合計は8.5%、サンディエゴでは0.5%なので合計の7.75%が課税されます。アメリカでは日本やヨーロッパと異なり、商品価格が内税表記になっていないので、税率を考慮して買い物をしないと予算オーバーになってしまうこともあるので気をつけましょう。

カリフォルニア州での生活を通して学んだスマートショッピン
グのヒントを2回に分けて紹介します。
アメリカでのスマートショッピング ハワイ編

ハワイのセールス・タックスは4.17%で、ローカル・セールス・タックスはゼロ。セールス・タックスが8.38%のニューヨークや、西海岸の都市で買い物をするより、ずいぶんとお得です。ヨーロッパのブランド品も実は、ここハワイではアメリカ本土より安く購入できることもあるので、事前にお店に電話して要チェック。以前に紹介した日本国内で21万2100円販売されているルイ・ヴィトンのハイバリーを例に取ると、グアムでは1750米ドル(約18万9000円)、ロサンゼルスでは1700米ドル+セールス・タックス8.25%(約19万8747円)、そしてハワイでは1600米ドル+セールス・タックス4.17%(約18万円)と、ハワイで購入するのがベスト! 同じアメリカでもロサンゼルスで購入する場合と、約1万8700円も差があります。

たくさんのショッピングをしたい時はハワイがお勧め。特に、セールの時期に合わせて行くと、割引額を合計すれば旅行代金分に相当することも可能かもしれません。特に夏のこの時期は「Back-to-school Sale」、8月末から9月1日までの「Labor Day Weekend Sale」など、価格が大幅に割り引かれるセールが続いているので、この夏、滑り込みで旅行の計画をするのであればハワイがお勧めです。

執筆:赤坂晋美(グローバル・リファンド・ジャパン株式会社 代表取締役)
http://www.globalrefund.com/
経歴:
旅行会社やホテルなど、旅行業界に長年従事した経験を活
かし、さまざまな企業や団体、学校などで旅行業界、ホテ
ルビジネス、ビジネストラベルマネージメント関係や、米
国と日本で働いた経験から働く女性向けのセミナーの講師、
ゲストスピーカー、パネリストとして幅広く活躍。旅行者
が諸外国で支払った付加価値税の払戻サービスを提供する
グローバル・リファンド・ジャパン株式会社の代表取締役
を務める海外ショッピングの税のプロ。
▽海外ショッピングのヒント シリーズ
◆スマートショッピングで燃油サーチャージの金額分を取り戻そう 北欧編(2)(2008/08/01)
◆スマートショッピングで燃油サーチャージの金額分を取り戻そう 北欧編(1)(2008/07/17)
◆スマートショッピングで燃油サーチャージの金額分を取り戻そう パリ編(2)(2008/07/16)
◆スマートショッピングで燃油サーチャージの金額分を取り戻そう パリ編(1)(2008/07/15)
