茨城空港、就航予定先でセミナーを開催−開港に向け利便性をPR

 2010年に開港を予定している茨城空港についてのセミナーがこのほど、就航予定先の大阪や札幌などで開かれた。空港の概要や利点、空港周辺の観光素材などを紹介し、開港に向け利用促進を呼びかけた。

 茨城空港は、同県小美玉市の航空自衛隊百里基地に2010年3月に開港予定。今後も増加を続けると予想される首都圏の航空需要に対応する、首都圏3番目の空港として期待されている。

 飛行場自体は、航空自衛隊との共用。国内線、国際線に対応し、羽田や成田より着陸料を30%以上割安に設定するなど棲み分けも図る。首都圏の2次空港として、航空貨物への対応も検討することで存在感を高めていく。

 茨城空港利用促進等協議会(橋本昌会長=茨城県知事)は大阪や北海道、福岡、沖縄といった就航想定先と東京でセミナーを開催。空港の利便性をPRし、路線確保につなげたい考えだ。現在、関西国際空港などの就航を国内航空各社と交渉中だが、羽田の第4滑走路の供用開始と時期が重なることから、国際便への期待も高まっているという。

 大阪で7月8日に開かれたセミナーでは空港の概要のほか茨城県内や、群馬、栃木など空港周辺エリアの観光情報も紹介。茨城観光はもちろん、栃木の日光や鬼怒川温泉、群馬の草津、伊香保温泉など県外観光地へのアクセスのよさをアピールした。

 同協議会副会長で小美玉市の島田穣一市長は「各地に就航への協力を呼びかけている真っ最中。何とか就航につなげ、関西からも利用客を呼び込みたい」と意気込んでいる。


情報提供:トラベルニュース社