滋賀県湖北で「えぇもんづくり」、地域活性化へNPO設立

 滋賀県湖北地域で、観光業や農業、商工業と市民グループなどが連携しコミュニティービジネスの創出や特産品開発を目指す「湖北えぇもんづくり本舗」が7月14日、長浜市の浜湖月で設立総会を開いた。まちづくりに取り組む地域住民のプラットホームとして、今秋にもNPO法人格を取得する。当面は、日本のそば栽培発祥地といわれる「湖北そば」のブランドづくりを推進し「湖北そば街道」の構築を目指す。

 総会には約20人が出席した。定款や事業計画、役員を承認した。理事長には尾上温泉・紅鮎の山本清蔵さんが就いたほか、理事には農事組合法人、飲食店、郷土料理研究市民グループ、旅行会社、タウン誌の代表らを選出した。山本さんは「第一次産業から第三次産業までを連携したい。湖北の旅館組合も全9軒挙げて、この事業に参画します。地域活性化の輪を広げていきましょう」などと呼びかけた。

 さっそく7月20日には、湖北町で開催される「水とロマンの祭典」に湖北そばブースを出展する。

 湖北えぇもんづくり本舗は、長浜市や米原市、湖北町など2市4町と地域の旅館で1991年に発足した北国脇往還再見会議が母体。同会議では、定期観光バスの運行やフォトコンテストなどを実施し観光客誘致事業を進め、2005年にJTB協定旅館ホテル連盟の支援を受け「湖北そば街道」づくりによる滞在型観光地づくりを行ってきた。同会議は08年、国交省のニューツーリズム創出事業に採択されるなど観光商品づくりやインフラ整備を行う予定で、今後は同本舗と連携して事業を進める。


情報提供:トラベルニュース社