おいでませ山口へ 山口DC開幕、9月まで観光CP展開

 山口県とJR6社などが共同で取り組む「おいでませ山口デスティネーションキャンペーン(DC)」が7月1日から始まった。キャッチフレーズは「はじめてなのに、なつかしい。おいでませ山口へ。」。9月30日までの3カ月間、イベントやツアーなどを催し、自然と歴史に彩られた山口観光の魅力を全国にPR、観光需要を喚起する。


 城下町・岩国は、日本三名橋のひとつ、錦帯橋がまちのシンボル。DC期間中は、錦帯橋のミニチュア作り体験が楽しめる。長州藩の城下町として栄えた萩には、今も当時の町並みが残り、明治維新の名残を伝えている。期間中の土日は「萩・維新塾DC特別編」として、木戸孝允旧宅などで萩と明治維新に関する暦時講座が開かれる。


 県内全体でのイベントとして期間中の土日を中心に、錦帯橋や湯本温泉など18カ所で地域に伝わる昔話や伝説を紹介する紙芝居が上演される。複数の公演を見て回り応募すれば抽選で県内の旅館ペア宿泊券などが当たるスタンプラリーも行う。


 そのほか、秋吉台では秋芳洞などでのエコツアー、長門では青海島を周遊するクルーズなど県全域で企画を実施。下関のロンドンバスなど2次交通も充実させ、周遊を促す。


 観光列車はレトロな雰囲気に包まれた旅を演出。懐かしのSL「やまぐち号」「やまぐちDC号」「やまぐちDX号」が黒煙を上げて新山口駅―津和野駅間を走る。「やまぐち」車内は明治、大正、昭和各時代の客車を再現するなど工夫を凝らした。また、長門市仙崎出身の童謡作家・金子みずヾの世界をモチーフにした「みずヾ潮彩」号が下関駅―仙崎駅などを、暗闇で光る特殊な石で壁を彩った「きらら夢トンネル」を走る「とことこトレイン」が錦町駅―そうづ峡温泉駅で運転される。


情報提供:トラベルニュース社