ANAクラウンプラザ、独自の快眠プログラム導入−大規模な広告展開も

  • 2008年6月12日
 ANAクラウンプラザホテルは、日本向けに独自に開発した快眠プログラム「Sleep Advantage(スリープ・アドバンテージ)」を導入した。同ホテルでは、20代から40代までのビジネスパーソンの男女1106名を対象に睡眠についてのアンケートを実施、その結果、睡眠に悩みを持つ人が全体の8割を占めていた。さらに、宿泊客約900名を対象に実施した調査結果をもとに、宿泊客の満足する睡眠環境を提供するために開発に着手、専門家の監修を受けた。IHG・ANA・ホテルズグループジャパンCEOのクリス・モロニー氏は、「ANAホテルのブランド価値や安心感とクラウンプラザの国際力、システムなどが結びついたことで、ユニークなサービスを提供できる」と語り、「理念だけでなく(宿泊客自身が)コントロールできるベストな睡眠環境を提供し、自分の家のように感じてもらいたい」と自信を示した。ANAクラウンプラザホテルはビジネスでの利用客が多く、地方でも平日は6割、成田では外国人利用者7割を含む8、9割を占めるという。そういったビジネス客への満足度向上のため、まずは"寝心地"に着目、今回の快眠プログラム開発につながった。

  「スリープ・アドバンテージ」の開発では、快眠コンサルタントの岩田アリチカ氏が監修を担当。生活リズムの崩れや寝室環境の変化が、旅先での睡眠の問題を引き起こすことから、就寝前のリラックス、夜と朝のメリハリ、良好な睡眠環境の3つを開発ポイントとして掲げた。リラックス効果のあるアイウォーマーや朝と夜に合ったオリジナルブレンドのお茶、全部で6種類の枕などのほか、快眠のポイントをまとめた小冊子や3種類のアロマオイルを設置する。今年の秋にオープンする大阪、新潟、福岡のANAクラウンプラザホテルでも順次導入する予定で、8月上旬まで大規模な広告展開を実施。銀座、新宿、大手町では、実寸代のベッドをビルの壁に取り付け、パジャマ姿の女性が実際にベッドにもぐりこむというプロモーションを1日に数回実施するという。