ひとり旅の願望強いが実行は少数、潜在的ニーズあり−JTB調査

  • 2008年5月29日
 ジェイティービーの旅のアンケート「たびQ」の「ひとり旅」に関する調査によると、「ひとり旅」をしてみたい人は76.2%であった。財団法人日本交通公社の「観光レクレーション旅行でのひとり旅」の調査では、実際にひとり旅に出かけた人の割合が6.2%にとどまっており、JTBでは両調査をあわせると約70%が「ひとり旅」をしたいけれど実際には出かけておらず、潜在的な需要があるとしている。

 ただし、たびQの「一人旅ができない理由」の設問には「一人では不安」が32.2%、「家族を残して出かけられない」が28.9%が最も多く、自分や周囲に対する気遣いで実行に移せていないことが分かる。ただし、多様な意見が集まった「その他」32.4%のなかには、「一人で行っても楽しくない」や「家族旅行が1番良い」「感想をその場で分かち合いたい」などがあげられ、ひとり旅願望を持ちつつも一緒に楽しさや感動を分かち合う旅行も好む傾向があることが分かった。

 理想のひとり旅の傾向として「ひとり旅をするなら、どのタイプの場所に行きたいか」の問いには、「温泉地」「世界遺産めぐり」「景色のきれいなところ」がそれぞれ約20%で多数を占めた。また、「ビーチリゾート」「芸術鑑賞」も上位にランクインしており、癒しとともに見聞を広めたいニーズがうかがえる。また、「ひとり旅にいく理由」としては「リラックスしたい」が32.4%で1位。以後、「自分を見つめ直したい」が14.7%、「自分へのご褒美」が13.5%、「ストレスを発散させたい」が12.9%と続いた。ただし、年代別では結果が異なり、10代・20代では「自分を見つめ直したい」が多かったものの、50代・60代の女性は「自分へのご褒美」が1位となっている。また、30代上の男性は「リラックス旅」が最も多かった。