DS模擬問題:チェコ編

  • 2008年5月26日

問 チェコはある飲み物の1人あたりの消費量が最も多いことで知られる。その飲み物は次のうちどれか

 A ワイン
 B ウォッカ
 C ビール
 D ブランデー



  ――正解は最下行へ

ココに注目!


▽飲食のバラエティに富むグルメな国

 チェコ料理といっても、日本人にはあまりイメージがないかもしれない。しかしチェコ人は昔から、食べ物や飲み物にうるさい民族といわれ、昔ながらのチェコ料理である簡素なポテト・パンケーキやから、スープ、チェコ料理とは切っても切れないといわれる肉料理まで、さまざまなメニューがある。また、ビール、ワイン、リキュールなども世界的に有名で、アルコール好きの胃袋を満足させてくれるだろう。






▽世界一のビール愛好国、通に人気のワインなどアルコール天国

 チェコの人々にとって、ビールはいわば国民的な飲み物。キリン食生活文化研究所の調査でも、2006年の国民1人あたりのビール消費量で、チェコは14年連続の1位となっている。チェコには黒ビールからライト、エール、ラガーなど470もの銘柄のビールがあり、さらにコーヒー・ビール、チェリー・ビール、降臨節でいただくバニラ・ビールなど、珍しいビールもそろう。世界的に有名な「ピルス」または「ピルスナー」も、もともとは西ボヘミアの町「ピルゼン」で造られたものだ。

 ビールは通常、500ミリリットルのサイズで出され、1杯約17コルナから30コルナ(120円から170円)程度とリーズナブルなのもうれしい。330ミリリットルの小ビールは注文時にいい添える必要がある。多くのビール工場では試飲会を含む工場見学を実施しているほか、夏には各工場でビール祭りを開催。試飲以外にコンサートなどのイベントも企画されているものがあり、これらを組み込んだ旅行提案も喜ばれるはずだ。

 その他、アルコールでは、チェコはワインでも有名。南モラビア地方で生産しており、特にグリューナー・ヴェルトリーナーやモラヴィア・マスカットなどの白ワインは、国際コンテストで高い評価を受けている。また、アルコール度数が50度のプラム・ブランデー「スリボビツェ」や、温泉町のカルロヴィ・ヴァリの特産品であるハーブリキュール「ベヘロフカ」などもお土産に勧めたい。




▽チェコ料理の基本と代表料理

 チェコ料理は、豆類やジャガイモ、肉など、チェコ内で栽培・収穫した素朴な材料を用いたもの。チェコ人の多くが昼食を1日のメインとし、スープ、メインディッシュ、デザートの3品をしっかりといただく。特にスープはメニューの基本で、ビーフやチキンのコンソメスープや、肉や野菜、豆類をベースにしたとろみのあるスープ、ジャガイモのスープ、パンを器としたグラーシュスープ、牛もつスープなど、種類も多い。

 また、チェコ料理に欠かせないのが肉料理。メインは日本と同じく鶏肉、牛肉、豚肉で、羊やジビエ料理も見られる。代表的なチェコの肉料理には、脂を差し込み、柔らかく蒸した牛肉に、マッシュした野菜とクリームをあわせたソースをかけた「スヴィチコヴァー・ナ・スメタニェ(牛ヒレ肉のクリームソースがけ)」や、焼き豚にダンプリング、ザワークラウトを付け合せた「ヴェプショ・クネドロ・ゼロ」、サクサクな衣の「豚肉のカツレツ」、「ローストダック」などがある。また、季節によっては「ウサギ肉のガーリック風味」「ウサギ肉のクリームソースがけ」や、「鹿肉のグラーシュ」などのジビエも、レストランのメニューにあった際はぜひ、試したい。








正解 C