アクセスランキング、1位A380型機就航、2位NH燃油額、3位羽田国際化
シンガポール航空(SQ)が日本に初就航した5月20日、天候の影響で名古屋へダイバートし、その後、成田にやってくるという思ってもみない事態に遭遇しました。トラベルビジョンのスタッフも成田空港で写真撮影に訪れていましたが、右往左往していたようです。その当日の夜に、各テレビ局のニュース番組ではA380型機の就航を皮切りに、成田空港の位置づけが揺らいでいる、といった内容の報道が多くみられました。タイミングを合わせたかのように、国土交通大臣が羽田空港で国際線の発着回数の拡大をはかるという発言をしたためです。
ある外航の支社長に、今回の羽田の国際枠の拡大について聞くと、歓迎していると言います。これまで、羽田の発着枠の増加分のうち3万回を国際線に振り向けるという案でしたが、それが倍の6万回になり、成田から羽田に移る航空会社があれば、その分の発着枠が空くことで便数の増加にもつながる競争環境がつくられるといいます。特に、競争環境が確保されることが重要で、それによる羽田と成田の空港間での競争、航空会社同氏の競争、それによる旅客への利便性や価格面でのメリットの提供など、多くの場面でそれぞれがメリットを得られるのではないか、といいます。
ただし、懸念は燃油費。今週は全日空、日本航空ともに7月1日以降の燃油サーチャージ額を引き上げました。旅行者にとって、さらにコスト増につながり、需要への影響は懸念されるところ。特に夏のピークには家族連れの旅行動向が気がかりです。現在のところ、旅行会社は静観をしているようですが、本格的な夏の商戦がはじまる今の段階は、7月からの値上がり前の売り時ではないでしょうか?また、ランク外ですがグッドラックツアーのように、香港政府が低額の燃油サーチャージしか認可しない航空会社を利用した値ごろ感のある商品を前面に打ち出す販売戦略も市場では頻繁に目にすることになるでしょう。燃油サーチャージについては、表示だけの解決、燃油サーチャージを含むIT運賃での解決のいずれにしろ、この高額になった状況では改善に向けた決断の時期が迫っているのでしょう。(鈴木)
▽トラベルビジョン・記事ランキング(5月第4週:5月19日〜5月23日午後6時)
第1位
◆シンガポール航空、初就航のA380型機、荒天で中部にダイバート、日本発に遅れ(2008/5/20)
→関連 成田空港が開港30周年、森中社長「世界一の空港」めざす−A380型機も就航(2008/05/21)
第2位
◆全日空、燃油サーチャージを値上げ−幼児は廃止も新IT運賃は継続検討(2008/5/19)
第3位
◆国交相、羽田/欧米間の国際線を深夜便で容認へ−成田・羽田の一体運用で(2008/5/21)
第4位
◆日本航空、燃油サーチャージ値上げ、全日空と同水準−JATA案は継続検討(2008/5/21)
第5位
◆ジェットスター、関空/ブリスベン線をゴールドコースト行きに変更−10月から(2008/5/21)
第6位
◆KNT吉川社長、強い決意で「業績回復はかる」−再編による課題顕在化を評価(2008/5/22)
第7位
◆旅行業倒産件数、4月は10件、負債額は12億3400万円−宿泊業は半減(2008/5/20)
第8位
◆EUの旅行・航空サイトで3分の1が不当表示−燃油関連で公取「早期の対応を」(2008/5/23)
第9位
◆ブリティッシュ・エアウェイズ、新IT運賃は慎重に検討−本社、JATAと相談を(2008/5/20)
第10位
◆タイ国際航空、中部国際空港初の深夜便就航でセレモニー開催−初便はほぼ満席(2008/5/22)
ある外航の支社長に、今回の羽田の国際枠の拡大について聞くと、歓迎していると言います。これまで、羽田の発着枠の増加分のうち3万回を国際線に振り向けるという案でしたが、それが倍の6万回になり、成田から羽田に移る航空会社があれば、その分の発着枠が空くことで便数の増加にもつながる競争環境がつくられるといいます。特に、競争環境が確保されることが重要で、それによる羽田と成田の空港間での競争、航空会社同氏の競争、それによる旅客への利便性や価格面でのメリットの提供など、多くの場面でそれぞれがメリットを得られるのではないか、といいます。
ただし、懸念は燃油費。今週は全日空、日本航空ともに7月1日以降の燃油サーチャージ額を引き上げました。旅行者にとって、さらにコスト増につながり、需要への影響は懸念されるところ。特に夏のピークには家族連れの旅行動向が気がかりです。現在のところ、旅行会社は静観をしているようですが、本格的な夏の商戦がはじまる今の段階は、7月からの値上がり前の売り時ではないでしょうか?また、ランク外ですがグッドラックツアーのように、香港政府が低額の燃油サーチャージしか認可しない航空会社を利用した値ごろ感のある商品を前面に打ち出す販売戦略も市場では頻繁に目にすることになるでしょう。燃油サーチャージについては、表示だけの解決、燃油サーチャージを含むIT運賃での解決のいずれにしろ、この高額になった状況では改善に向けた決断の時期が迫っているのでしょう。(鈴木)
▽トラベルビジョン・記事ランキング(5月第4週:5月19日〜5月23日午後6時)
第1位
◆シンガポール航空、初就航のA380型機、荒天で中部にダイバート、日本発に遅れ(2008/5/20)
→関連 成田空港が開港30周年、森中社長「世界一の空港」めざす−A380型機も就航(2008/05/21)
第2位
◆全日空、燃油サーチャージを値上げ−幼児は廃止も新IT運賃は継続検討(2008/5/19)
第3位
◆国交相、羽田/欧米間の国際線を深夜便で容認へ−成田・羽田の一体運用で(2008/5/21)
第4位
◆日本航空、燃油サーチャージ値上げ、全日空と同水準−JATA案は継続検討(2008/5/21)
第5位
◆ジェットスター、関空/ブリスベン線をゴールドコースト行きに変更−10月から(2008/5/21)
第6位
◆KNT吉川社長、強い決意で「業績回復はかる」−再編による課題顕在化を評価(2008/5/22)
第7位
◆旅行業倒産件数、4月は10件、負債額は12億3400万円−宿泊業は半減(2008/5/20)
第8位
◆EUの旅行・航空サイトで3分の1が不当表示−燃油関連で公取「早期の対応を」(2008/5/23)
第9位
◆ブリティッシュ・エアウェイズ、新IT運賃は慎重に検討−本社、JATAと相談を(2008/5/20)
第10位
◆タイ国際航空、中部国際空港初の深夜便就航でセレモニー開催−初便はほぼ満席(2008/5/22)