ウインドスター、クロアチアを追加、クルーズ目的以外の集客も視野に

  • 2008年5月15日
 ウインドスタークルーズのインターナショナルセールスマネジャーのマーニー・ウイップル氏が来日し、セミナーを開催した。ウリップル氏は「クルーズは成長しており、日本はポテンシャルがある。大型客船が話題となっているが、これからは小型船も注目される」と述べ、日本旅行会社の販売が市場成長に繋がると期待を示した。

 ウインドスタークルーズは、乗客数が148名から312名のラグジュアリークラスの小型帆船で、現在、ウインド・サーフ、ウインド・スター、ウインド・スピリットの3隻で運航している。大型船では入れない港に停泊できるほか、帆船独特の静かな航行と、乗客1名に対しスタッフ2名というラグジュアリーなサービスながらフォーマルが不要というカジュアルエレガントのサービスに定評がある。調査によると同クルーズの乗客の6割から7割がリピートするほど満足度が高く、96%の乗客が友人に紹介し、その60%が実際に乗船しているという。

 2008年/2009年はカリブ、コスタリカ・パナマ、地中海、ギリシャ、大西洋に加え、クロアチアを運航する。このうち、カリブ海ではウォーターアクティビティ、クロアチアでは、陸上の移動では日程がかかるモンテネグロのコトルやクロアチアのプロシチェフヴァル、シベニク、ラブ島など訪れることから、日本総代理店を務めるオーバーシーズトラベルのクルーズ事業部係長本郷芳人氏は「カリブ海でのダイビングやシュノーケル、クロアチアで世界遺産、中世の歴史的都市を見たい人にも勧められる。クルーズ目的の旅行者だけでなく、別のセールスでも数字に結び付けていけるのでは」と、新しい可能性を提案した。さらに、「客船の大きさが適している」として、チャーターによるインセンティブの利用をアピール。10名から100名規模の対応が可能で、世界的に利用されていると述べ、日本でも今後は積極的に紹介していく意欲を示した。


▽客船を改良、ブランド力強化

 ウインドスタークルーズではこのほど、同クルーズがコンセプトとする「ディグリーズ・オブ・ディファレンス」をコンセプトに、運航する3客船で改良を実施した。このうち、乗客数312名のウインド・サーフでは495スクエアフィートの「ブリッジ・スイート」を2室設置したほか、アップグレードレストラン「ディグリーズ」、コンシェルジュサービスや図書館、インターネットポートを備えるサロン「ヨットクラブ」を新設した。